コラム20:塾をやめて「家庭教師一本」にする際の注意点と、スムーズな移行手続きの全手順

塾をやめて「家庭教師一本」にする際の注意点と、スムーズな移行手続きの全手順

 

導入:大きな決断を成功させるために

「現在の集団塾のクラスについていけない」「塾の宿題が多すぎて消化不良になっている」といった理由から、思い切って塾をやめ、**「家庭教師一本に絞って受験に挑む」**という決断を下すご家庭は少なくありません。これは、お子様の負担を減らし、弱点特化の勉強に集中できる非常に有効な戦略です。

 

しかし、長年通った塾をやめて完全に家庭教師へ移行する際には、いくつか超えるべきハードルや注意点があります。勢いだけで動いてしまい、学習の空白期間を作ったり子供を不安にさせたりしないよう、スムーズな移行の手順とチェックリストをまとめました。

 


 

塾から家庭教師へ移行する際の「3つの注意点」

 

1. 「受験情報のハブ」を家庭教師センターに切り替える

大手の集団塾をやめる最大のデメリットは、「豊富な受験情報(データ)」や「定期的な模試の機会」を失うことです。家庭教師一本にする場合は、**全国規模の模試(Vもぎ、W合格もぎ、五ツ木模試など)を個人で申し込む**必要があります。また、情報力のある大手家庭教師センターを選んでおくことも重要です。

 

2. 「ライバル不在」による緊張感の低下を防ぐ

塾のメリットは、周囲の友達が必死に勉強している姿を見て「自分も負けられない」と刺激を受ける点にあります。自宅学習のみになると、良くも悪くもマイペースになりがちです。家庭教師の先生にお願いして、**「常に志望校の合格ラインとの距離を数値で意識させる」**ような声かけを徹底してもらいましょう。

 

3. 塾の退会規約(退会届の締め切り)の確認

多くの塾では、「退会したい月の前月末(または当月10日)までに退会届を提出すること」といった規約があります。これを確認しておかないと、やめるつもりの翌月分の月謝まで自動引き落としされてしまうため、事前に必ず確認してください。

 


 

【全手順】スムーズな移行のための4ステップ

 

  1. 【ステップ1:家庭教師の選定と「体験授業」】(塾をやめる1ヶ月前)
    塾をやめる前に、まずは次の受け皿となる家庭教師を探します。体験授業を受け、「この先生なら任せられる」という講師を内定させておきます。
  2. 【ステップ2:塾の退会手続き】(塾をやめる当月の規定日まで)
    塾に退会届を提出します。理由を聞かれた際は、「一身上の都合」または「本人の学習スタイルに合わせた個別指導に切り替えるため」と伝えれば、引き止めに合う時間を最小限に抑えられます。
  3. 【ステップ3:塾のテキストの引き継ぎ】(家庭教師の初回授業)
    塾をやめたからといって、塾のテキストを捨ててはいけません。大手の塾の教材は非常に優れています。家庭教師の最初の授業で先生にそのテキストを見せ、「これをベースに指導してほしい」と伝えることで、教材費を浮かせつつ、スムーズに学習を継続できます。

 


 

結論:ブランク(空白期間)を作らないのが最大のコツ

最も避けるべきなのは、「塾をやめてから、のんびり家庭教師を探す」ことです。これだと、次の先生が決まるまでに2週間?1ヶ月の「全く勉強しない空白期間」が生まれてしまい、学力が一気に低下します。
**「塾をやめる翌週には、すでに家庭教師の初回授業が始まっている」**という状態を逆算して作り出すこと。これこそが、塾から家庭教師への移行を100%成功させるための、最も重要な鉄則です。

page top